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◆◆今月の山田さん〜★パラサイトワールド★◆◆
「寄生虫」というと、中年以上の方なら(私も含めて)マッチ箱に詰めた検便の思い出ありませんか? 若い方はサイエンスホラー小説の「パラサイト・イブ」や、サナダムシダイエットというところかな?
英語で寄生虫とは、パラサイト(Parasite)。寄生虫というとおぞましく感じるけど、パラサイト…パラシュート降下するサナダムシ…なんて連想したりすると、なにやらユーモラスな生き物のイメージにすり替わって、人間て勝手なものですね。
ということで今回は、この奇妙な生き物の驚くべき生態を紹介しているサイトを一緒に覗いてみましょう。え?、キモチワルイ?! 大丈夫、それが怖いもの見たさの快感に変わりますから(ほんまかいな…)。
まずはウォーミングアップとして、人に寄生する貝の寄生虫のお話を少ししますね。
カタヤマガイという田んぼの用水路などに住む巻き貝は、「日本住血吸虫」という、西日本の風土病の中間宿主として戦前から知られています。医学ではミヤイリガイの名で有名です。現在はカタヤマガイの分布する地域では特に、用水路のコンクリート化や薬剤散布などにより殆ど姿を消したということです。ただ、貝類愛好家としては、人間の風土病の中間宿主というだけで嫌われたカタヤマガイが、ちょっぴり気の毒な気もします。「広東住血線虫症」も、アフリカマイマイやナメクジなどから感染するそうです。
さて、心の準備はできましたか?それではいざ、パラサイトワールドへ!
国立感染症研究所の<検査のための寄生虫図鑑>は、寄生虫病のデータベースと参考資料がメイン。データベースは顕微鏡写真が主なので、ぜんぜん気持ち悪くはない。病気の症状などの解説もされており、素人でも分かりやすく書かれていますが、あくまで研究者向けのデータベースなので、素人判断は禁物。
<寄生虫検査室へようこそ>は、工事中のようで数こそまだ少ないですが、同様に寄生虫画像を閲覧することができます。画質も鮮明で、シャーレに乗った回虫やサナダムシの仲間の広節裂頭条虫などもあり、寄生虫画像のメニュー背景に使われているイメージ画像の巨大なダニ?は迫力満点。
寄生虫サイトは専門的な内容のところが多い中で、<寄生虫学テュトーリアルの自己学習教材>は、初心者でも楽しめる私の一番のお勧めサイト。地味なメニューに騙されてはいけません!具体的な症例を分かりやすく紹介されているだけでなく、寄生虫にまつわる面白いエピソードにつられてあれこれ読み進むうちに、寄生や共生の基本的な知識がいつのまにか脳味噌にしみ込んでしまう内容なのです。これを作成された先生を、有名予備校がヘッドハンティングしてしまうんじゃないかと余計な心配をしてしまう位、日本の大学には珍しい名物サイト。
1つだけ忠告。「肩のこらないお話色々」というコーナーは、絶対に気の弱い人は読まないことをお勧めします。カタツムリを煮て標本にする私でさえ、クラっときました。でも…、一番面白かった!!
子供でも楽しめる、こねっと・ワールドの<わくわく体験館/人に身近な寄生虫>では、子供にとって一番身近なぎょう虫を例にあげて、寄生虫の生態を紹介しています。ここで同時に紹介されている「目黒寄生虫館」は、先に紹介した「肩のこらないお話色々」のエピソードを書かれた亀谷了医学博士が設立された、世界で唯一の寄生虫博物館として知られています。博士の寄生虫を愛する心は、分野は違いこそすれ、私も見習いたい気持ちで一杯になりました。
抗菌グッズに身を固めて、さながらクリーンルームで純粋培養されているような私たち日本人は、その清潔で快適な生活と引き換えに、自然に対する抵抗力や注意力を失いつつあります。近年の寄生虫ブームは、あらためて私たちの生活のあり方を見直すよい機会になっているようです。
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