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◆◆今月の赤木さん〜バージェス化石が語る恐竜の姿◆◆
しばらく前に「ジュラシックパーク」がヒットしましたが、恐竜のリアルな動きや細かい習性など、かなり真に迫っていてびっくりしたものです。映画では琥珀に閉じこめられた蚊から、吸血された恐竜の血のDNAを抽出し、最新のバイオテクノロジーを使って恐竜を現代によみがえらせたというストーリーでしたが、映画の主なスペクタクルといえばやはり最近の研究成果に基づく恐竜そのものの姿や生態でしょう。
でもこれらの研究は最先端のテクノロジーを駆使してというより、やはりひたすら「運鈍根」の世界になってしまうようです。山奥の露頭でいつ出るかもしれない化石を掘り、ようやく出た化石を細心の注意で削りだし、断片をつなぎ合わせ、文献を調べて全体像を想像し、胃の内容物とか周囲の状況から生態や環境を割り出すという、気の遠くなるような地道な作業です。でも稀にはこの間話題になったティラノザウルスの化石(Sue)みたいにオークションでン億円で売れる化石を掘り出すこともあるみたいです。(結局裁判の結果、地主が不動産として所有権を得たとか..)
地球の生命は30億年くらい前に初めて誕生してから数十億年くらいは原始的な生物が徐々にと進化したあと、カンブリア紀(5億数千万年前)になって爆発といってもいいような種の分化が起きたと言われています。その大半は環境の変化や生存競争によって現在は地上から姿を消していますが、この時代は生物の実験室といってもよいくらい、現在では想像もできないような形やライフスタイルを持ったとんでもない生物がうようよしていたそうです。
最近徐々にそれらの様子が明らかにされつつありますが、それは運鈍根の「運」が大きく影響しているようです。化石は泥や砂などの堆積物に埋まった生物が、何億年もの間、圧力や熱、風化などの様々な変成作用から奇跡的に耐えて残ったものですが、通常残るのは骨格がせいぜいです。そのため軟組織の部分や、より原始的で骨格を持たない生物などはほとんど知る術がありませんでした。
ところが1890年代にカナダの山中で発見された、「バージェス頁岩」と呼ばれる地層からは驚くべき保存状態で様々な見たこともない生物が続々現れたのです。生物は死後、他の生物に捕食されたり腐敗するので軟組織は化石になる以前になくなるのが普通ですが、バージェス化石は不思議なことに腐敗までが停止したらしく組織の細部を留めています。なぜ残ったのか説明がつかないほど奇跡中の奇跡なんですね。バージェス頁岩はカンブリア紀のある時期のスナップショットにすぎませんが、構造が細部まで観察できるため、生物の分化や発達の研究全体に重要なヒントを与えてくれるそうです。
<Masamune Museum>はこれら奇妙な生物の姿を、関連図書の図をもとに画像化したホームページで、3Dのファイルのダウンロードもできるようです。私は環境をもっていないので3Dでは見ていませんが、2次元でも十分不気味です。
<Burgess Shale fossils>は地元カナダのカルガリー大学のページで、ウォルコット採掘場(発見者の名が冠せられている)の紹介、代表的なバージェス化石の写真による紹介、リンク集や参考文献などの情報が載っています。
<A Burgess Shale Fossil>は米国スミソニアン博物館の化石のページの一部です。ここには非常に多くのバージェス化石が保管・展示されているそうで、行ってみたいなあ。
<Visiting the Burgess Shale>は産地であるカナダのヨーホー公園のページです。バンフ国立公園のあたりらしいので興味のある方はカナダ観光の際に訪れては如何でしょう?
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